違法なサイトも合法なサイトもまとめて「出会い系サイト」と呼ばれてしまう

「出会い系サイト」と聞くと、よくないイメージを持つ人が多いかもしれません。それは、「悪質サイト」が多く、だまされた人が多いというようなものです。確かにインターネットの爆発的な拡大とともに、出会い系サイトが乱立し、一時期、世間を騒がせるような事件が頻発しました。そのため、「出会い系=悪質」というような図式が生じました。

この状況を改善するために、2008年12月1日に新しい法律が施行されました。これは、「インターネット異性紹介事業を利用して児童を誘引する行為の規制等に関する法律」、通称「改正出会い系サイト規制法」と呼ばれるもので、出会い系サイトを法律的に定義づけ、規制を強化することを目的にした法律です。

この法律の施行に伴い、出会い系サイトの運営業者は公安委員会への届け出が義務付けられました。法律の施行後1か月内に届け出たのは、約1700サイトでした。届け出た業者が予想外に少ないと思われるでしょう。これは、届け出ないままの業者も多いためです。公安委員会は引き続き指導を強化するようですが、ネットの世界では、届け出義務の徹底には難しい点があるかもしれません。

現在、ネット上には一万以上の「出会い系サイト」と呼ばれるサイトがあるようです。しかし、法律上定義される「出会い系サイト」は、公安委員会に届け出たものだけですから、そのほとんどは「違法な出会い系のサイトのようなもの」なのです。

ニュースでは、「出会い系サイト」とひとくくりにされてしまうため、私たちには違法のサイトなのか合法のサイトなのか区別がつきません。しかし、詳しく調べてみると、圧倒的多数の違法サイトで詐欺行為などが繰り返し行われているのというが真実のようです。そのような違法サイトでは、例えば、異性を紹介するサービスを行っていないのに出会い系サイトと称して、入会金として不当な請求をしたり、利用してもいない出会系サイトのサービス代金を請求するといった架空請求をしたりするような詐欺を行われています。

様々な悪質手口を使う違法サイト

上で書いた通り、出会い系サイトの中には、「悪質サイト」と呼ばれるものがあります。

出会い系サイトのサービスや運営状況を比較・評価する情報を提供しているサイトでは、「悪質サイト」のサクラ会員や詐欺行為に対する注意を喚起しています。

出会い系サイトの中には、いくらかの対価を支払って、サクラ要員を募集しているところもあるようです。女性会員の登録が少ないとなかなか男性会員が登録してくれません。そのためこのような方法を使って、いわゆるサクラ、みせかけの女性会員を増やそうとするのです。これでは本物の出会いは生まれず、男性会員のポイントが浪費されてしまいます。

しかし、男性会員にとってはサクラを見分ける手段はありません。男性はアプローチしてきたサクラに対してメールを送るために貴重なポイントを消費し、さらにポイントを追加購入することになります。そのように多額のお金を浪費した挙句、新しい出会いにはたどり着けないならば、これは確かに詐欺行為だと考えられます。

このようなことを平気でやっていては、「出会い系」という名称では呼べないサイトです。出会い系サイトの形式だけをまねた詐欺行為を行う、まさに「悪質サイト」であるといえます。

このほかにも「悪質サイト」と呼ばれるものがあります。それは、サイトそのものは出会い系サイトとして運営されているのですが、サイトに登録したお客様の個人情報を、リスト業者などに転売してしまうような場合です。

会員は、出会い系サイトに登録したはずなのに、知らない間に個人情報が流出し、まったく予期せぬような場面で自分の個人情報が使用されることになるかもしれません。このようなサイトは、お客様が会員登録する際に提示される「個人情報の取り扱いに関する規定」に自ら違反していることになります。故意に個人情報を流出しているわけですから、このようなサイトもまた「悪質サイト」といえるでしょう。

同じようなケースに、無料のサイトに登録したはずが、高額な有料サイトにも裏で同時に登録されてしまうという場合があります。その有料サイトから大量のサクラメールが送られてしまい、無料サイトに登録したつもりの男性会員はつい返信してしまいます。しかし、それは有料サイトのサービスを利用したことになり、後から高額な請求をされるというような詐欺行為が平然と行われている「悪質サイト」もあります。

これらの悪質サイトのために、合法的に出会い系サイトを運営する業者も同一視され、「出会い系サイト」そのものが危険なものだと誤解されています。出会い系サイトは、有効に利用すれば、本来多くのメリットがあるはずです。

そこで、悪質サイトから身を守り、悪質サイトと合法サイトの区別ができるように、悪質サイトの手口やその被害状況について、これから詳しく説明します。


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